
〜「パンとは何か」 ― 主食から見るパンの魅力〜
私たちは毎日、当たり前のように「食べる」ことで生きています。
その中でも、世界中の人々の暮らしを支えてきたのが、炭水化物を多く含む”主食”です。
炭水化物の食品は、体内でエネルギーに変わるのが早く、腹持ちも良いので満足感もあります。
日本では米、ヨーロッパではパン、中東ではトウモロコシ、アフリカではイモ類。
地域ごとに主食は異なりますが、どれもその土地の文化は暮らしに深く根付いています。
パンもまた、単なる食品ではありません。
地域の気候や歴史、人々の知恵から生まれ、世界各地で独自の発展を遂げてきました。
現在、日本のパン文化は非常に豊です。
欧米由来の本格的なハード系から、日本独自に進化した総菜パンや菓子パンまで、その種類の多さは世界でも珍しいほど。
パン屋さん、キッチンカー、イベント出店など、さまざまな現場で”その店らしいパン”が日々生まれています。
では、「パン」とは何でしょうか。
一般的には、小麦粉に水は牛乳、塩、砂糖、イーストなどを加えてこね、発酵させて、焼き上げたものを思い浮かべます。
しかし世界に目を向けると、パンの定義はもっと広くなります。
例えばー
・小麦以外の穀物を使う
・発酵させない
・オーブンではなく鉄板や窯で焼く
・蒸す、揚げるなど別の加熱方法を使う
こうした違いがあっても、”デンプン質の植物を粉にし、水分を加えて形を作り、加熱したもの”は広くパンの仲間として考えられています。
また、パン作りの欠かせない「小麦」にも多くの種類があります。
現代の製パンで主流となる普通小麦だけでなく、近年注目されるスペルト小麦やライ麦、古代小麦など、それぞれ香りや食感、風味に個性があります。
素材の選び方ひとつで、パンの表情は大きく変わります。
だからこそ、パン作りは奥深く、面白い。
材料、製法、発酵、焼成ーその組み合わせによって、無限の可能性は広がっています。
ー 次回コラムは当店でも取り扱いをしている材料の”麦”について



